タイムマネジメント
様々な書籍がありますが、
王道「7つの習慣」の流れを汲むこの本がわかりやすいと思います。
言語神経を鍛える
本日の研修は、文章作成力に関する内容でした。
いわゆる「ビジネス文書」の質を上げるにはどうすればよいか、
- 考え方
- 技術
をお伝えするものです。
エッセンスを伝え、
演習によって確認・習得を目指すのですが、
限られた研修時間では、
”向上に通じる道へのドア”の前に立っていただくところまでで、
”その場で即実力アップ(驚異的!)”
とはいきません。
ビジネス文章のお作法は数あれど、
本気で文章力を伸ばしたければ
「己の土台」に注目すべし。
例えば議事録の書き方1つをとっても、
様式や押さえるべきポイント、メモのとり方など
研修のコンテンツとしてはいくらでも出せます。
しかし、それを知ったところで
その「メモを取る土台」がなければ活用ができません。
メモを取る土台とは、
「他人の発言を理解する力」
であったり
「理解した内容から骨子を見抜き、文章として端的に構築する力」
であり、
つまりは「言語活用力」と言えるかもしれません。
さて、どうすればその力を得る・高めることができるのか。
思うに、運動神経と似ているような気がします。
速く走ったり、体を思うように動かせる人のことを
「運動神経が良い」
と表現することがあります。
これは個人差があり、割と先天的に「良いか否か」が決まっているように見受けられます。
他者比較をすると、「AさんよりBさんの方が運動神経が良い」
などと優劣がつけられます。
Bさんよりも運動神経が良くなさそうなAさん。
でも、Aさんは「運動神経が無い」わけではありませんよね。
たまたまBさんと比較してみて、Bさんより速く走ることができない等の現象が判明しただけのことであって、Aさんは走れないというわけではありません。
Aさんがもし、「今より速く走れるようになりたい」と目標を立て、毎日走ることを続けたならば、数ヶ月後には今日よりもいくらか速く走れるようになることが予想されます。
言葉を使いこなす力を「言語神経」と表現するならば、
この言語神経も運動神経に似ています。
ある程度、先天的に備わったレベル感があり、個人差があります。
他者と比較すると「自分はできない」と思うこともあるかもしれません。
しかし、鍛えれば(個人差はありますが)確実に育っていく筋肉のようなものではないでしょうか。
また、運動神経と同じで、先天的な要素だけで確定はしません。
鍛えるか否か、どのような環境で日々過ごすのか等の後天的な要素にも、少なからず影響を受けます。
やはり「言語神経」を鍛えていただきたいし、
その入り口を様々な角度からお伝えするのが私の仕事でもあるのだな・・・
と再認識した今日の研修でした。
言語神経をどのように鍛えるかは、また追々。
「一体感」が会社を潰す
会社に限らず、日本各地で「子供化」が進んでいるように思います。
マスコミの風潮がそっち方向なので、
純粋な市民は子供化するのも当然かもしれません。
きっと世の中の「意識の子供化」はこれからも進むでしょう。
そんな中、どう立てばよいかを考える一つのきっかけとしてお勧めの本です。
「一体感」が会社を潰す 異質と一流を排除する<子ども病>の正体 (PHPビジネス新書)
- 作者: 秋山進
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/02/19
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る
終身雇用は崩壊したと言われて久しい現在ですが、
それでも「シュウカツ」市場が賑わいます。
私が研修でお会いするのは「シュウカツ」で「就職」を勝ち取った方々ばかりですが、
どこかにお勤めしていても
そうでなくても
自分の「働く戦略」は常に持っておいたほうが良いように思います。
ファイリング
「ファイリング研修」も時々担当しています。
オフィスの書類の整理整頓に頭を悩ませている方・組織は、決して少なくありません。
しかし、集合研修ではどうしても理論に傾きがちで、
受講者にもっと”効く”何かをお持ち帰りいただくにはどうすれば良いか、毎回考えています。
そんな研修講師がお勧めするのは、この本。
正直な話、研修を受けるよりもこの本を熟読し、実践する方が早いと思います。
職場の書類をどう整理整頓し、どう維持していけば良いのか、
- 考え方
- 具体例
どちらもわかりやすく示されています。
オフィスでのファイリングが基本ですが、後半は個人レベルでのファイリング(自宅や趣味のコレクション等)にも言及されていて、一冊で広範囲をカバーしています。
昨今、整理収納ブームでプライベート向きのノウハウ(人生がときめく系、美人収納系etc...)は多く見かけますが、
この本は「職場のファイリング」=ビジネス向けノウハウがしっかり捉えられている点が特長です。
一冊手元に置いておけば、必ず役に立つと思います。
「やっかいな相手」がいる人に
お勧めの本
図解「やっかいな相手」がいなくなる上手なモノの言い方 (ノンフィクション単行本)
- 作者: 谷原誠
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/09/10
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
著者は弁護士とのことで、最終的には相手と合意できるような会話の進め方が基本です。
様々なケースごとに、著者が活用しているアプローチが述べられています。
「責任を回避しようとする相手」
「感情的に怒る人」
「話が長い相手」
など、どの職場にも当てはまりそうな事例ばかりです。
幅広い層に有効だと思います。
また、要所で図解もついているので、文章を読み慣れていない方にも読みやすいのではないでしょうか。
<お勧めの層>
- 窓口対応をしている人
- 電話応対の多い人
- 後輩や部下を育成・指導している人
- コミュニケーションに悩んでいる人 など
自分探しと楽しさについて
昔(昭和後期〜90年代)と比べると、
最近はとかく「楽しさ」求めが高まっているように思います。
スポーツ選手のインタビューにおけるコメントでも、
「楽しみながら」「楽しんでやりたい」などの言葉がよく聞かれますが、
昔はなかったことです。
楽しむことは大切だと思いますし、
その側面が良い結果に繋がることもあると思います。
しかし、この風潮に飲み込まれて
「楽しまなくては失敗」
「楽しくないと負け組」
のような「楽しまなくちゃ脅迫観念」に陥るのは本末転倒のように思います。
「仕事というものは、楽しさを求めることが最重要目的ではない」という理解をもっていなければならない。
ー134ページより引用
「程度をわきまえる」
というか
「本質を見失わない」
という点を再確認したいものです。
ちなみに、研修も「楽しさが最重要目的ではない」ということでよろしくお願いします^^
自分探し中の人にもお勧めの本です。
ただし、この本を読んでも自分は見つからない可能性大です。
「自分探しゲーム」のトラックの中から抜け出せる出口が見えるかもしれません。
行き詰まりを感じている人に
「具体的に何かがあるわけではないのですが、
最近、仕事(または自分)に行き詰まりを感じています。」
入社して数年経過した頃に頻出するお悩みの一つです。
とにかく与えられた仕事をこなすだけで精一杯の域からは脱し、
一人でおおかたの事柄はこなせるようになる。
そんな時、ふと”考えこむ余裕”ができ
その隙間から生まれてくる悩みの典型なのかもしれません。
私も20代の頃、幾度となく感じた経験があります。
「このままで いいのだろうか」
生きるのに必死、毎日の事柄をこなすのに必死な人からすれば
「贅沢な悩み」と言われてしまいがちです。
「贅沢病だから(この疑念は)忘れよう」
(または忘れたフリ)で日々を続けて行く人もいます。
飲み会や何かで発散しながら日常を続けていくのも良いでしょう。
「なんだかモヤモヤする不快感」を消したくて、
セミナージプシーになる人もいます。
こういう感覚の対処法は様々ですし、どれが正解というのもないと思います。
でも、この「何とも表現しがたい感覚」が新たな道へ通じる扉でもあるので、しっかり向き合って悶々と味わい尽くすのも大いに価値があると私は思います。
人それぞれ環境や感覚も違うので、
一概に「この本が参考になります!」というものを
挙げるのは難しいのですが、
「役に立つかも」的なものを少しずつ紹介していきます。
今回は同じ著者のこの2冊。
ビジネスが話題の中心です。
職場・仕事に関して悶々としている方にお勧め。
こちらは日常のあれこれがメインです。
「人生に立ちはだかる〜」より女性向けに作られているようです。
切り口は違いますが、筆者の伝えようとしていることは共通しています。