本との出会い方
「今日の研修を受けて、本を読もうと思ったのですが、何を読んだらいいですか?」
研修終了時によくいただく質問です。
これまで読書習慣のなかった方が、読書をしようと思って下さることは、講師として素直に「嬉しいな」と感じられることです。
本を読み慣れると、「次に読みたい本」「次に読むべき本」は自ずと湧いてくるもので、正直な答えは「自分が読みたいと思った本を読みましょう」になります。
しかし、読書初心者の方にはその”自ずと湧いてくる”的なものがないので、迷う気持ち(そして「何を読んだら・・・」と問う気持ち)もわかります。
「次に読む本」はどこからやってくるのか?
それは概ね以下のようなルートではないでしょうか。
- 既に読んだ本の中で、引用や紹介されている本
- 「面白い」と思った本の著者の別の本
- 他者の紹介
- Amazonの紹介
- 書店での出会い
- 図書館での出会い
読書初心者さんには、1. と 2. と 4. がありません。
本を読み慣れると1. や 2. で読みたい本が連鎖的に見つかることが多々あります。
4.はAmazonで本を購入する人に限りますが、メールでお勧めの本を紹介してくれたり(これで時々「おおっ!」と思う本を見つけることがあります)、「買おうかな〜どうしようかな〜」と本を検索している画面の下方に表示されている”関連書籍”に興味深い本を見つけることもあります。
3.は研修終了後に講師にお勧めの本を聞く行動もあてはまりますし、友人や家族、職場の人などから情報収集してみるのも良いと思います。世間(マスコミ等)のクチコミよりも、あなたが直に接する人の声の方が、より響きやすいのではないでしょうか。
5. と 6. は、読者初心者にもベテランにも共通する入り口です。
書店や図書館で本を探しているときに、目当ての本ではないものが目に留まることがよくあります。書店の一角で平積みにされていたり、ちょっとした特集コーナーに置いてあったり、図書館の本棚で何故か「ふと」目に留まったり。意外と「今、読むべき本」「今わたしに必要な情報」が「向こうからやってくる」ということはよく起こります。
読んでみて面白いこともあれば、そうでないこともありますが、そうやって「自分で見つけて自分で消化していく」過程で「読書力」が身に付くような気がします。
いろいろと書きましたが、「とにかくどこから始めたらいいのか全くわかりません」という読者初心者さんにお勧めするのは、
- 図書館に行ってみる
- 本屋に行ってみる
まず1歩踏み出してみると、道は続いて現れるものです。
・・・踏み出しても道が見つからない場合は、このブログで紹介した本を読んでみてください^^;