バンドウ講師の補講

研修の補足情報です。社会人の学びに役立つ情報を随時更新します。

鳥が教えてくれた空

 

鳥が教えてくれた空 (集英社文庫)

鳥が教えてくれた空 (集英社文庫)

 

 全盲の著者が、

世の中を知覚していく=理解を深める 過程を

鳥を軸にみずみずしく表現しています。

 

見えていない方とはとても思えないほど、

自然や世界を繊細に描写してあります。

 

日常、私たちが「あたりまえ」だと思っていること、

というより、

「あたりまえとも感じていない」様々なことを

再認識するきっかけになること請け合いです。

 

この本を読んでから、

自分の身の周りにある日常の風景の美しさに

以前よりもっとたくさん気付けるようになりました。

 

 

 

 

 

知的ストックを厚くする

 

外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」 (光文社新書)

外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」 (光文社新書)

 

 この手の「新書」は、読みやすく有益な情報も得られます。

次々に新しいものが出ているので、書店に立ち寄った際には必ずコーナーを覗くようにしています。

 

これも書店で偶然見つけたもの。

 

特におすすめしたいのは「第五章 知的ストックを厚くする」の部分です。

  • 知的ストックを厚くするとどんな良いことがあるのか
  • どうすれば知的ストックを厚くすることができるのか

つまるところ、インプット(読書)とアウトプットなのですが、読書の方法についても的を射ていると思います。

 

どんな本を読めばよいかわからない、という方に参考になること請け合いです。

 

 

 

世界一やさしい問題解決の授業

 

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

 

 最近人気沸騰の「問題解決力」向上研修。

 

これからのビジネスパーソンに求められる3要素は

・問題解決力

・リーダーシップ

・コミュニケーション力

が今のところ本命の模様。

 

にわかに台頭した「グローバル人材」というのも、上記3点セットを携えている人材を指しているそうです。(+異文化への理解力かな)

 情報は検索すればあっという間に手に入ります。受講者と接していてよく感じることですが、情報を集める技術とスピードは目覚ましく向上している一方で、自分で何かを考えて打ち出す(表現する)力が落ちてきています。「落ちる」というより、「凍結」という方が正しいかもしれませんね。

 

そのままではせっかくの思考力が化石になりかねないので、気になる方は日頃からアウトプットを意識されると良いと思います。

 

問題解決も、情報収集だけでは実現できません。

集めた情報を元に、あれこれと思索をしてそこから解を打ち出す必要があります。

 

思索は「基本的な方法」を知っていれば、誰にでも可能です。

 

そして基本的な方法は、いたってシンプルです。

上記に紹介した本は、それをわかりやすく学ぶことができるのでお勧めです。

 

情報を探せば、問題解決のノウハウとしても様々な型や手法が見つかるでしょう。

しかし、「パターン」や「型」集めにこだわると、本線から外れて行きますので要注意(そのループにはまること自体、問題解決できていません^^;)

 

世の中には、便利な調理グッズがさまざま存在しています。

使えれば多少速く簡単に調理ができることもあるでしょう。

でも、実際は包丁1つあれば、たいていの料理は作れるものです。

 

 

 

 

病から詩

 死ではなく「詩」。

病から詩がうまれる 看取り医がみた幸せと悲哀 (朝日選書)

病から詩がうまれる 看取り医がみた幸せと悲哀 (朝日選書)

 

特に何かのスキルアップに役立つ本ではないかもしれません。

しかし読む価値ありのお勧めとして、ここに掲載します。

 

どのような価値があるか。

それは、読み手によって違うと思います。

受け取る側の「器」によって、この素材の味わいは変わるでしょう。

 

この本の良さは、一級品の素材が、薄味で提供されている点です。

提供者(筆者)の味付け(意図)が濃くなく、かといって無味ではなく、少しの意図を感じさせる程度の角度で皿に盛りつけてある感じ。

 

人が生または死に真剣に向き合ったとき、紡ぎだす言葉の力を感じてみませんか。

 

 

日本の大和言葉を美しく話す

 文書力を上げるには、言葉の感度を上げること。

あの手この手がありますが、こういう角度から言葉を見つめるのもよし。

日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現

日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現

 

 日本人自身が育んできた、知的で優雅な余韻を残す言葉づかいが掲載されています。

 

「これは仕事の文書では使わんよ」というような表現も、知識のプールに入れておけば語彙が豊かになります。語彙が豊かであれば、思考において使える駒が多いということですから、その分、思考も広く深く進展しやすいかと思います。

 

たとえば「惜しむらくは」。

私は日頃使い慣れない言葉です。

仕事においては「残念ながら」を使う場面で、この言葉も使えると、表現力が上がる=対応力が上がりますね。

文章というより、スピーチ(口語表現)の場で活用のイメージが膨らみます。

考える力と話す力が面白いほど身につく!

 

図解1分ドリル この一冊で「考える力」と「話す力」が面白いほど身につく! (青春新書PLAY BOOKS)

図解1分ドリル この一冊で「考える力」と「話す力」が面白いほど身につく! (青春新書PLAY BOOKS)

 

 頭の中をすっきり整理して伝えるツボがぎっしり!

と帯にありますが、その通りの本です。

 

ロジカルシンキングとプレゼンのエッセンスが、さらっと書いてあります。

くどくないので、活字慣れしていない方にもお勧め。

 

書く習慣

 

マイブック: 2015年の記録 (新潮文庫 ん 70-17)

マイブック: 2015年の記録 (新潮文庫 ん 70-17)

 

 私が今年、密かに始めたのがこの「マイブック」。

平たく言えば、「文庫本サイズの日記帳」です。

 

新潮文庫の体裁で、外見は普通の文庫本。

しかし、開くと中は、ほとんど白紙です。

 

一日1ページ。

日付が記入された白紙が365日分閉じられているという代物。

扉には、「      著」と自分の名前を記入できるようになっていて、本好きな人は、ちょっと心がくすぐられます。

 

2015年になって早47日ですが、現在のところ続いています。

面白いことに、この本(正確には日記帳)だと縦書きで書きたくなります。日頃、横書きばかりなので、そういう面でも新鮮に感じます。

 

文章力を向上したい方、

技術や手法をインプットするのも大切ですが、

加えて「自分で書く」というアウトプットも大切です。

文章力は、読んだ量と書いた量が両輪となって基礎体力のように蓄積されていくように思います。

 

ブログやツイッターなどのように、人の目を多少なりとも意識して書く文章とは違い、人目を意識せずに思いのまま書くこと(しかも手書き)は、文章力のスキル向上以外にも諸々の良い副産物がありますよ。

思考が整理できたり、

気持ちが浄化されたり、

新しい何かを思いついたり…